事例で学ぶマーケティング 他社はどんなマーケティングをやっているのか
マーケティングは、何をするとうまく行くのでしょうか?
最新のマーケティング理論を学ぶことでしょうか?
マーケティングセミナーに参加して勉強することでしょうか?
最も簡単で、効果的なのは、他社が行っているマーケティングを参考にすることでしょう。
とはいっても、なかなか他社事例を外部から探るのは難しいことです。
このコラムでは、外部からはなかなか知ることのできない他社のマーケティング事例を、実際にマーケティングを行った担当者が講師となり、実践的なケーススタディとしてご紹介します。
第3回:バカっぽくてイイネ!w アメリカの“TVインフォマーシャル”の7つのシンプルな『成功法則』
アメリカ・ラスベガスでDMA2012に参加してきたよん~!
10月13~18日にアメリカ・ラスベガスに出張してきた。
目的は当然ギャンブルで大儲け・・・じゃなくてw、世界最大のダイレクトマーケティングカンファレンス『DMA2012』への参加だ!
そこで、今回の連載はいつもと趣向を変えて、『アメリカの通信販売』。
その中でも、あえて『アメリカのTVインフォマーシャル』の話をしたいと思う。
アメリカのネット広告のトレンドは多くのマーケターの方がしているが、最近、メインの話は“アドネットワーク”や“ビックデータ”など技術論にかたよっていて、ぶっちゃけこんなコラム一発読んだって簡単には応用できない。
しかし、長い歴史の中で培われてきたアメリカのインフォマーシャルのテクニックは、明日から自社のキャンペーンに使えそうなレスポンスアップのテクニックが満載である!
『TVインフォマーシャル』って何?
さて、この記事を読んでいる方の中には、ネット業界でしか働いたことがない方もいると思うので、まずは簡単に『インフォマーシャル』の説明から始めよう。
『インフォマーシャル』とは、主に通信販売で使われる長編のテレビコマーシャルで、『インフォメーション(情報)』と『コマーシャル(広告)』を組み合わせた造語である。『ペイド・プログラミング』とも呼ばれ、主に28分30秒の長編テレビコマーシャル、中には5分という短いものもある。現在、アメリカでも、放送時間を埋められず資金繰りに困ったチャンネルが、放送枠の販売に意欲的なため、国内のほとんどのインフォマーシャルは、早朝、お昼、夕方に放送されている。
主流のインフォマーシャルの多くは、目立つキャッチフレーズを繰り返し使ったり、商品の特徴を繰り返し説明したり、信憑性を高めるために権威のある先生の説明や、体験者の声などを入れることで、視聴者に商品を販売しようとする。
日本でも最近増えてきたが、アメリカのインフォマーシャルの王道テクニックは、テレビ番組、特にトークショーを真似て、広告であることが露骨に伝わらないように作られており、日本で言えば、ジャパネットたかたの高田社長のようなカリスマ司会者が多数存在している。
※あまりにも番組風が増えたので、最近はFCC(連邦通信委員会)により、全てのインフォマーシャルは、それが広告であることを一定の間隔で表示するように規定されている。
申込み方法は、日本では『最後にフリーダイヤルを表示』する形式がメインだが、アメリカでは直接電話するよりも、インターネットへ誘導が多い。
アメリカの『インフォマーシャル』の7つの成功法則
アメリカの『インフォマーシャル』では7つの“成功法則”があると言われている。
その“成功法則”は超シンプル。中にはバカっぽいな~と思うものもあるが、成功しているインフォマーシャルは必ず下記いずれかを応用していると言われている!
【成功法則①】
・分かりやすい商品、説明しやすい商品、通販で売りやすい商品を徹底的に選定もしくは開発をしていること。
【成功法則②】
・消費者が反応しやすい『価格』、19.95ドル(1,840円)の『magic price point (視聴者が買う気になる最も適正な価格)』に徹底的にこだわっていること。
【成功法則③】
・通販専門のカリスマ司会者が存在しており、その人がオススメする商品は爆発的に売れること。(Billy Mays・Vince Shlomiなど)
【成功法則④】
・徹底的にテレビ番組、特にトークショーに似せてつくり、広告であることが露骨に伝わらないようにしてあること。
【成功法則⑤】
・エロを想起させていること。
【成功法則⑥】
・ネットへの誘導を行っていること。
【成功法則⑦】
・まずは定価を提示し、そこから『さらに』『何分以内なら、さらにさらに2つも』などと煽ること。
・・・という7点が成功法則である。
さて、そこで、今回は実際の事例を見てみましょう!
アメリカで大成功した伝説の『インフォマーシャル』事例紹介
今から紹介するのが、ここ10年間でアメリカで大成功した“伝説” と言われるインフォマーシャルだ!
先ほど紹介した“成功法則”のいずれかを使っているので、これらインフォマーシャルの“動画”を必ず見てほしい。
Magic Bullet
使っている成功法則
・分かりやすい商品、説明しやすい商品、通販で売りやすい商品を徹底的に選定もしくは開発をしていること。
・徹底的にテレビ番組、特にトークショーに似せてつくり、広告であることが露骨に伝わらないようにしてあること。
・ネットへの誘導を行っていること。
・まずは定価を提示し、そこから『さらに』『何分以内なら、さらにさらに2つも』などと煽ること。
ぶっちゃけ、ただのブレンダーだよね?w
ここまでオーバーに紹介できるところがゴイス~(スゴイ)
NicoBloc
使っている成功法則
・徹底的にテレビ番組、特にトークショーに似せてつくり、広告であることが露骨に伝わらないようにしてあること。
いや~、徹底的に番組風だよね!
喫煙者だったらきっと洗脳されるよね~w
Mighty Putty
使っている成功法則
・分かりやすい商品、説明しやすい商品、通販で売りやすい商品を徹底的に選定もしくは開発をしていること。
・消費者が反応しやすい『価格』、19.95ドル前後(1,840円)の『magic price point (視聴者が買う気になる最も適正な価格)』に徹底的にこだわっていること。
・通販専門のカリスマ司会者が存在しており、その人がオススメする商品は爆発的に売れること。
・まずは定価を提示し、そこから『さらに』『何分以内なら、さらにさらに2つも』などと煽ること。
わかりやすい!ほしい!
しかし、アピールとしてトラックを引っぱっちゃうところがアメリカン~w
Slap Chop
使っている成功法則
・分かりやすい商品、説明しやすい商品、通販で売りやすい商品を徹底的に選定もしくは開発をしていること。
・消費者が反応しやすい『価格』、19.95ドル(1,840円)の『magic price point (視聴者が買う気になる最も適正な価格)』に徹底的にこだわっていること。
・通販専門のカリスマ司会者が存在しており、その人がオススメする商品は爆発的に売れること。
・ネットへの誘導を行っていること。
・まずは定価を提示し、そこから『さらに』『何分以内なら、さらにさらに2つも』などと煽ること。
さすが人気の通販カリスマ司会者!
このしゃべりのテンポと内容がウケる!w
Shortcuts To Internet Millions
使っている成功法則
・徹底的にテレビ番組、特にトークショーに似せてつくり、広告であることが露骨に伝わらないようにしてあること。
・エロを想起させていること。
パイオツ(オッパイ)です!w
ターゲットが男性なので、ロイエー(エロい)要素を入れたインフォマーシャルが効果的なのだ~
Snuggie
使っている成功法則
・分かりやすい商品、説明しやすい商品、通販で売りやすい商品を徹底的に選定もしくは開発をしていること。
・消費者が反応しやすい『価格』、19.95ドル(1,840円)の『magic price point (視聴者が買う気になる最も適正な価格)』に徹底的にこだわっていること。
・まずは定価を提示し、そこから『さらに』『何分以内なら、さらにさらに2つも』などと煽ること。
バカだ。バカすぎる商品だw
でも、この商品はアメリカでなんと500万個以上を売り上げだ大ヒット商品なのだ~
以上
アメリカのインフォマーシャルの成功法則についてみなさまはどう思いましたか?日本のインフォマーシャルでも応用できそうなものはありましたか?ぜひツイッターやフェイスブックでご意見をお聞かせくださいw
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